肩こりを忘れたい

肩こりのない世界を想像できますか?

肩こりがなくなったら。
肩こりとのつきあいはどのくらいでしょう?あまりに長すぎて、そんな世界を想像しようとしても、うまく思い描くことができないかもしれません。それくらい根深いものになっている肩こりだからこそ、対症療法だけで済ますのではなく、積極的に根治を目指したいものです。

肩こりの多くは生活習慣から

肩こりの原因の多くは生活習慣にあります。
同じ姿勢を長時間続けることで、肩周辺の筋肉が収縮した状態が続きます。これによって血流の低下とともに局所に「こり物質(疲労物質)」が溜まり、この情報が脳に届くと脳は「こり」を認識します。

肩の筋肉を伸ばそう、動かそう

人間の筋肉は、適度な緊張状態を保っています。緊張し過ぎて力が入りっぱなしだったり、逆に弛緩したまま、まったく力が入らなければ、これは病的状態ですから、生活にかなりの支障をきたします。
筋肉の適度な緊張状態を保つために、脳と筋肉の間では、神経の仲介によって常にやりとりが行われています。同じ姿勢を取りつづけると、脳から肩、肩から脳へお互いに神経がにぶくなり、筋肉の緊張度合いが増してしまいます。これにより血流が損なわれ肩こりとなります。

東洋医学では、肩こりは気滞や瘀血

東洋医学では、体内の「気・血・水」のめぐりが悪くなることで、肩こりが起こるとらえます。気のめぐりが悪くなったものが「気滞」、血のめぐりが悪くなって生じたものが「瘀血」です。とくにひどい肩こりは気だけでなく、瘀血へのアプローチが肩こり解消のために必要不可欠となります。血は各細胞に栄養をや新鮮な酸素を届けるだけでなく、老廃物を運び去るという働きもあります。瘀血があるということは、そこに疲労物質や発痛物質、老廃物が溜まっているということですから、これらをなくすためには「活血化瘀」のが欠かせません。

肩こりを解消するために

●ストレッチ

頭を前後左右に倒し、その状態を10~30秒ほどキープします。30秒は長いと感じるかもしれませんが、目をつむっておこなうことで、脳を休めることにつながります。

●筋肉を動かす

筋肉を動かすことは短期的には「肩こり」の一時的解消、長期的には筋力がアップすることで、慢性肩こりの予防になります。トレーニングの種目としては、気をつけのまま、肩を耳につけるようなショルダーシュラッグ以外にも、全身のトレーニングであるスクワットなども効果があります。ダンベルも持つなど負荷をかけてやるのもいいですね。時間のあるときは多めに歩くようにしましょう。

●脳を休める

筋肉の緊張をコントロールするてために、脳から筋肉に向けて伸びている神経線維(γ運動ニューロン)は、大脳および脳幹網様体の影響を強く受けています(大脳への刺激が多いと、γ運動ニューロンの興奮度合いが高まり、筋肉が緊張する)。つまり五感を通じて入ってくるストレス刺激をシャットアウトすることで肩こりは軽くなります。具体的な方法としては、目をつむる(できれば暗い部屋で)、横になるなど。

さらなるリラックスのために

目をつむる、横になるなどのときに、お香を焚いたり、アロマミストを利用したり、また心地よさを感じる音楽を流したりするのもいいでしょう。肩や頭などを中心にマッサージをおこなうのも効果的です。

肩こりの根本治療

肩こりも年期が入ってくると、少々の対症療法では対応しきれなくなります。不可欠なのは質のいい睡眠と、冷え症を改善することです。

どんなものであっても症状改善のためには、一定量の睡眠時間を確保する必要があります。これはやろうと思えばできることですが、ベッドに入ったもののグッスリと眠れない人もいます。肩こりなどの症状を緩和させ、また全身の疲労を取り除くために、眠ろうといているのに眠れない、そんなときは、やはり腰を落ち着けてよくしていかなければなりません。

●冷え症を改善する

多くの場合、 不眠と冷え症は深く関わっています。冷え症だと、寝つきも悪く、眠りも浅いものになります。定期的な運動、筋力をアップして代謝を上げる、食生活の見直し改善、ストレスの軽減などを図る、などのことで冷え症を解消していきましょう。

馬込沢うえだ鍼灸院







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kiichiro

鍼灸師。東洋医学について、健康について語ります。あなたの能力を引き出すためには「元気」が何より大切。そのための最初の一歩が疲労・冷え症・不眠症をよくすること。東洋医学で可能性を広げられるよう情報を発信していきます。馬込沢うえだ鍼灸院院長/日本良導絡自律神経調整学会会員/日本不妊カウンセリング学会会員//日本動物愛護協会会員

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