胃が下垂していたらよくないの?

これまで、胃下垂の人は胃痛、胃もたれ、膨満感などを起こしやすいといわれてきましたが、必ずしもそうではないことがわかってきたそうです。

東洋医学的にみても、胃下垂自体は病気でないとされます。しかし、いかにも「虚」の人がいます。虚の人は、痩せていて、胃の働きが悪く、疲れやすい、といった傾向にあり、自然治癒力も低下しています。これらを改善のするためには、胃などの消化器の働きを高める必要があります。

胃のためにやったほうがいいこと

「胃下垂」あるいは「胃の不快な症状」、目を向けるのはどちらであってもやることは同じです。

●胃に負担を掛けない

胃の負担を軽くするために消化のいいものを食べるようにし、脂っこいものや冷たいもの減らします。しかし必要な栄養は取らなければなりません。筋肉を強くするためにも、たんぱく質はもちろん、5大栄養素をバランスよく摂取するように心がけましょう。また1回の食事の量が増えすぎないように注意します。そのために間食をうまく取るのも一つの方法です。

●体を動かすようにする

適度に体を動かし血液循環をよくします。腹筋運動やスクワットは、胃痛や胃もたれなどの症状改善に役立ちます。運動するとお腹が減り、食べたものが効率よく吸収されるようになります。結果としてその人の理想の体型に近づきます。胃下垂の人は他の内臓も下垂していることが多く、筋肉を鍛えることは内臓全体の機能を高くするためにも効果的です。

●お灸をする

足三里、中脘、巨闕、気海などのツボを中心に行い、3か月~半年は続けるようにします。

胃は湿に弱い

胃が弱ると体内に「湿(余分な水分、水毒)」が溜まりやすく、また「湿」が溜まることで胃などの消化器の働きが悪くなります。湿を除去し「水はけ」をよくしておくことが胃を守ることに繋がります。運動することで気血(エネルギー)を巡らせ、湿の停滞を防ぎましょう。

胃はストレスに弱い

胃はストレスにとても敏感です。胃の不調の背景には必ずストレスがあるといってもいいほどです。この場合、胃に対してだけのお手当てをしても、なかなか改善に至りません。ストレスをどう処理するかが、胃のよくするためのカギとなります。

胃は土台

胃は五臓の「脾」と表裏の関係にあり、五行の「土」に相当します。作物が土の中から穫れるように、脾胃は生命を支える土台となるもので「後天の本」とされます。土台が弱ければしっかりとした建物は立ちません。それと同じく胃や脾の虚は、栄養が体の隅々に行き渡らず、さまざまな病気を引き起こします。

馬込沢うえだ鍼灸院



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kiichiro

鍼灸師。東洋医学について、健康について語ります。あなたの能力を引き出すためには「元気」が何より大切。そのための最初の一歩が疲労・冷え症・不眠症をよくすること。東洋医学で可能性を広げられるよう情報を発信していきます。馬込沢うえだ鍼灸院院長/日本良導絡自律神経調整学会会員/日本不妊カウンセリング学会会員//日本動物愛護協会会員

3件のフィードバック

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