子宮筋腫は放っておいていいの?
子宮筋腫は良性の腫瘍ですから、とくに問題がなければ放っておいて構いません。
生理痛、貧血、不妊症、流産、便秘、排尿障害などの症状が強く表れた場合は、手術も含め治療の対象となります。
現代医学では、「子宮にできた腫瘤」という捉え方をし、対処の仕方は、外科的な手術で取り除く、塞栓術で筋腫を小さくするなど局所へのアプローチとなります。また子宮筋腫にともなう諸症状に対しては対症療法を行います。生理痛には痛み止め、貧血には鉄材といった具合です。
東洋医学では、子宮は全身の問題
一方東洋医学は、子宮を全身の問題としてとらえ対応します。子宮筋腫の際の鍼灸治療に多く用いられる、中極、関元、子宮、次髎などのツボは、局所の血流を改善させるためのものです。このような局所への刺激と、全身の治療を合わせることで効果の高い治療が可能となり、結果としてホルモンのバランスも整います。
瘀血を改善する
本来、淀みなく巡っている体内の気・血・水の巡りが悪くなったときに体は不調となります。血の流れが滞ること血瘀といい、それによって生じたものが瘀血です。子宮筋腫は瘀血の一種と考えられ、血瘀症体質を改善し、子宮筋腫や子宮筋腫にまつわる症状を軽減させることを目標にします。
自分でできること
子宮筋腫に対して自分でやったほうがいいことは、
●下腹部を中心に体を温める
先述しました通り、子宮筋腫は瘀血の一つです。瘀血が形成されてしまう大きな原因が「冷え」からくる血液循環不良によるものですから、体を冷やさないことはとても大切です。適度に運動して、湯船はしっかりと浸かるようにしましょう。
●気分転換をはかる
血を巡らせるのは「気」の力です。ストレスによって気の巡りが悪くなると、血の巡りも悪くなり、瘀血に悪影響を及ぼします。自分なりの方法でうまく気分転換を図り、できるだけストレスはためないように。
●栄養バランスの取れた食事
気血の巡りをよくし、体調を良好に保つために栄養をバランスよく体内に摂取することは、言うまでもなく大切です。体にいいものを、美味しく、楽しく食べましょう。
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