病気の原因はどこにある
東洋医学的病気の原因
東洋医学的にみると病気の原因(病因)には、大別して次の3つがあります。
●内因(七情)
過度の感情のことで、「怒・喜・思・憂・悲・恐・驚」の七つ。これらの「感情」はあって当然のものですが、度が過ぎれば病気になります。
●外因(六淫)
気温や湿度など。また気候や人工的に作られる暑さや寒さのこと。「風・寒・暑・湿・燥・火」の六つがあります。
●不内外因
飲食の不摂生、労働のし過ぎ、房事(性生活の乱れ)、外傷、ウィルスetc
体質的なものにこれらの因子が合わさって病気になったり、それにともなう症状がでたります。また加齢による体力の衰えも関係します。変えられないものを嘆くより、変えられるものに目を向けましょう。まずはできる限りこれらの病因から身を遠ざけて、予防養生に努めてください。
病気の原因はわかっていた方が対応しやすい
病気の原因がわかっていた方が対応しやすいですね。症状がでたり、症状が悪化したりするのには原因があり、多くの場合、自分で思い当たることがあります。すぐにわからなくても、観察しているうちに見えてくることもあります。仮にわからなくても、体やこころにとってやったほうがいいことは、今も昔も変わりませんから、大丈夫。やったほうがいいことをやるだけです。とはいっても、やはり病気や悪化の原因はわかっていれば、おのずとやることは見えてきます。今も昔も変わらない体やこころのためにやったほうがいいこととは、しっかりと寝る、栄養をしっかりと取る、適度に運動する、精神的ストレスを溜めずイライラ、クヨクヨしない。もちろん100%そうすることは無理ですから、できる範囲でがんばりましょう。
原因に目を向ける
症状の裏には重大な病気があるかもしれませんから、「おかしいな」と感じたら病因で検査を受けることは大切です。薬を飲まなければならないこともあるでしょう。しかし薬を飲んで一時的に症状が治まっても、環境がかわらなければ再発してしまう恐れもあります。問題を先送りにしているうちに病状が悪化してしまうと、治るのにもとても時間が掛かってしまいます。
治療は予防と、予防は治療といっしょに
心身をよくすることと、悪くならないようにすることをペアで行うようにします。
底に穴の空いた、水がどんどん入ってきている船があったとします。船を沈ませないためには、水を汲みだすことと、穴を塞ぐことの両方が必要です。
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