声が出なくなるのは腎虚を疑う

ストレス

西洋医学的にみれば反回神経麻痺

声が出にくかったり、声が枯れることを「嗄声」といいます。

声の使い過ぎで、ポリープができたり、声帯が変形したりなど、声を出すための筋肉の障害が主な原因です。声が出ないのは困ります。俳優や声優、歌手やアナウンサーでなくても困ります。

職業に由来するものの他に、かぜをひきやすい人、喫煙者、化学薬品を使う人に多いですね。

声帯の筋肉を動かすための反回神経の麻痺ということで、鍼灸では声帯付近に生じているうっ血を改善することを目的に治療を行います。

カラオケを止めたら治るか?

午後になると声が出なくなるという患者さんがいました。ときどきカラオケをするくらいで、自分では別段思い当たることはありません。病院での検査でも原因不明。カラオケをしばらく止めるように告げられたとのこと。

カラオケを止めても(そもそも、そんなに歌いまくっていたわけではない)治らず。ちなみに当院に来院されたときは、いくぶん声は小さいもののふつうに声は出ていました。※この方は数か月通院され症状はほぼ治まりました。

声帯の筋肉(声帯に限らず)は、ストレスによってうまく機能しなくなることがあります。大きなストレスがなくても小さなストレスが重なり、結果として体に変調をきたすことも。

この方は、睡眠不足、毎日の電車通勤、職場でのストレスなが許容量を超えていたと考えられます。このようなとき、許容量の範囲に収まるようストレスを減らす必要があります。

合わせて腎を強くすること。

東洋医学では腎の治療も重要

東洋医学では、発声はおもに五臓の「肺」の仕事です。

しかし「腹から声を出せ」といわれたりもします。

腹から声が出るのか?

本当に腹から声が出たら怖い?気持ち悪い?ですが、これは横隔膜や腹筋群をしっかりと稼働させて声を出す、つまり腹から声を出せということです。

東洋医学的にみれば、発声は納めていた気を出す行為です。この場合気が治まっているのは腹。腹は「腎」に、腎はおへその下にあります。つまり原因不明の嗄声は「腎の衰え」である可能性が高い。ということで腎を補う必要があります。

患者さんが自分でできることは、よく眠ること。腎は陰陽でいえば陰ですから、しっかり寝て腎を補います。ただ腎の弱い人は眠りが浅い傾向にあるので、時間だけを確保しても陰を得るのが難しいことも。徐々に深く眠れるようになりましょう。

陰とは「水分」でもあります。水分代謝が悪いと身体下部に水が溜まり、身体上部である喉は乾燥ししてしまいます。慢性的な冷えを取り除き、体の保温に気をつけます。

深く眠るためにはある程度体(頭ではなく)を疲れさせることも大切です。睡眠時間を削らない程度に体を動かしてください。

嗄声と鍼灸

東洋医学では、発声は「肺」だけでなく、むしろ腎との関りが深いと考えます。腎が虚すればやがては肝の不調へと波及し、肝腎陰虚となり、肝が主(つかさど)る血、腎が主る精を補い治療していかなければなりません。

●声がでなくなるのは声の使い過ぎ、反回神経麻痺

●東洋医学では、声が出なくなるのは「腎虚」を疑う

●腎を補うには睡眠が何よりも大切

●深く眠るために運動する

●腎を補い、水分代謝をよくするためには冷えを取り除く

読んでくれてありがとうございます。

中央林間うえだ鍼灸院

嗄声には、呼吸器や循環器の疾患、腎臓病、喉頭疾患、甲状腺の病気といったものでも起きるので、注意が必要です。



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