肌が荒れていると老けて見える
肌荒れの原因には内的なもの、外的なもの、それ以外のもの、があります。
東洋医学的にみると(西洋医学でも)、病気の原因には外因と内因、不内外因があり、肌荒れにもあてはります。
外因 : 風・寒・暑・湿・燥・火など、気候の変化、温度や湿度のこと。
内因 : 怒・喜・思・憂・悲・恐・驚など、感情のこと。
不内外因:外因にも内因にも入らないもの。暴飲暴食、労働、房事(性生活)、外傷、ウィルスなど。
どれもあって当たり前のものですが、「過ぎる」と体調を悪くし病気の原因となります。
💛お肌は全身の調子を映す鏡
肌荒れは、睡眠不足や疲労、胃腸の不調、冷えなど、さまざまな要因によって引き起こされます。こうした体の不調は、ストレスや生活環境の影響によって悪化することが多く、お肌のトラブルもそれに伴って深刻化します。
つまり、お肌の状態は単なる皮膚の問題ではなく、体全体のコンディションを映し出しているのです。そのため、肌荒れを根本から改善するには、スキンケアだけでなく、生活習慣や心身のバランスを見直すことが欠かせません。
ストレスはとくに重要な要素です。過度なストレスはホルモンバランスや自律神経の働きを乱し、肌に悪影響を及ぼします。ストレスを完全になくすのは難しいですが、ため込まずに早めに解消する工夫を持つことが、お肌にも体にもやさしい生活につながります。
とくに女性の場合、月経周期の影響で肌の調子が崩れることがあります。月経期には出血によって体内の「血」が不足し、それにともなって「気」も不足します。東洋医学ではこの状態を**「気血両虚(きけつりょうきょ)」**と呼び、全身に十分な栄養やエネルギーが行き渡らなくなると考えます。
💛女性とお肌の関係
気や血は、肌を内側から潤し、栄養を届ける大切な存在です。そのため、これらが不足すると肌のツヤやハリが失われやすくなるのです。
また、年齢を重ねるにつれて肌の機能が徐々に低下するのは自然なことですが、肌荒れの状態が長く続くと、実年齢以上に肌の老化が進んでしまうこともあります。だからこそ、肌の変化をそのままにせず、体全体の調子とともに整えていくことが大切です。
💛お肌が荒れていたら
お肌の調子を良い状態に保つためには、スキンケアだけでは十分とはいえません。肌荒れ、ニキビ、くすみ、顔色の悪さなどがあるとき、東洋医学では「気・血・水」の巡りが滞っていると考えます。
洗顔においても、ぬるま湯を使う、よく泡立ててやさしく洗う、洗顔後は冷水で軽く引き締める、自分に合った化粧水で保湿するなどの基本は大切ですが、肌本来の美しさを引き出すには、体の内側から整えることが欠かせません。
疲労をためず、十分な睡眠をとること、体を冷やさないように意識すること、そして栄養バランスのとれた食事を心がけることが、美しい肌への第一歩です。
●肌荒れの原因のほとんどは内的なもの
●肌へのお手入れだけでなく、体調をよくすることが美肌への王道
●疲労、冷え、睡眠不足、ストレスはお肌の大敵
読んでくれてありがとうございます。
老けて見える二大要素が、姿勢の悪さと肌荒れです。