低血圧を改善して元気になる

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手を動かす、足を動かす、立つ、歩く、考える、呼吸をする、消化、吸収、代謝、分泌、体の働きには、どんなものでも血液が必要です。全身を巡り、各細胞に酸素と栄養を届ける血液がなければ、生きることができません。

血圧が高いということ、低いということ

血圧とは、血液が流れるときに血管の内壁にかかる圧力のこと。圧力が高すぎればそれに耐えるために動脈は硬化し、血管障害を起こしやすくなります。では低ければいいかというとそうではありません。血圧が低いと届けられるはずべきものが届けられないため、脳梗塞や心筋梗塞のリスクは返って高くなるといわれています。とくに血圧を薬で無理やり(生活習慣の改善なしに)下げたら、数値的には適正とされる範囲に収まったが、元気がなくなり、めまいや立ちくらみ、頭痛、肩こりなどがひどくなったという話もあります。

では薬によるものではない、もともとの低血圧はどうなのか?これは本人がつらい思いをしていないのであればいいといった考え方もあります。しかし低血圧の人の血圧が改善されると、そのときになってはじめて、血圧が低かったときの自分は「元気がなかった」と感じることもあります。

低血圧は自律神経失調症

血圧は本来その人が快適に過ごせるよう、自律神経によって調節されています。急に立ち上がったときの一過性のめまい(起立性低血)などは、自律神経の働きが悪く血圧を調整することができないために起こります。

低血圧はこんな人に多い

低血圧は、やせていて顔色があまりよくない、胃が弱く少食、筋肉が少なく神経質といったタイプで、冷え症の女性に多くみられます。

低血圧を改善させるために

低血圧によって生じると考えられている症状には、頭痛、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、肩こり、疲れやすい、胃もたれ、手足の冷え、肌荒れ、月経不順など多岐にわたります。長期的にみた場合低血圧の改善には、自律神経の調子を整えることが重要であり、そのためには生活習慣を見直す必要があります。

●規則正しい生活を送る

人間の体は、昼間に活動し夜は休息するようになっています。規則正しい生活は、緩やかな下り坂を自転車で下るようなものでエネルギーを無駄に使う必要がありません。逆に不規則な生活では、上り坂を上るように体に負担をかけることになります。

●運動する

運動するとは、血圧を上げる状況にするということ。運動すると、体は各器官に酸素と栄養を送らなければならなくなり血圧は上がります。いきなりハードはことはできませんから、無理をせず少しずつやっていきましょう。歩くなどの有酸素系のものだけでなく、下半身を中心に筋肉を鍛えるウェイトトレーニングを行うのが理想です。

●栄養バランスのいい食事を取る

血圧を上げるにはそのためのエネルギーが必要です。また食べることで胃腸が消化吸収を開始し体は動きだします。筋肉をつけるためにも、たんぱく質と炭水化物をはじめ、ビタミン、ミネラルをしっかりと取るようにしましょう。とくに一日の始まりである朝食は大切です。

●入浴時にはゆっくりと湯船に浸かる

入浴には体を温め、リラックスする効果があり、とてもよいものです。低血圧の人は冷え症であることがとても多く、またストレスから疲れやすい傾向にあります。入浴時にはゆっくりと湯船に浸かり心身をリフレッシュさせましょう。さらに低血圧に対してお風呂を有効活用するなら、熱めのシャワーを浴びたり、足を冷たい水につけるといった方法もあります。これは皮膚に熱いもしくは冷たいと感じる刺激を与えることで反射的経路を活発にし、血圧を上げようというものです。反射経路が強化されれば、慢性的低血圧を改善させることができます。

●質のいい睡眠と睡眠時間の確保

グッスリと深く、そして一定の時間眠るようにします。どんな質のいい睡眠であっても、量が足りていなければ疲れを残し、血圧は低いままです。血圧を上げ、元気に活動するためには「十分な」睡眠が必要です。

低血圧と鍼灸

鍼灸には、自律神経を調整して血圧を上げる効果があります。低血圧の人は、自律神経の交感神経の活動が弱く、血管が拡張しやすいために、常に血圧が低い状態にあります。鍼灸は自律神経を調整し血圧に働きかけ、また血圧を上げるための生活習慣を後押ししてくれます。

馬込沢うえだ鍼灸院




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kiichiro

鍼灸師。東洋医学について、健康について語ります。あなたの能力を引き出すためには「元気」が何より大切。そのための最初の一歩が疲労・冷え症・不眠症をよくすること。東洋医学で可能性を広げられるよう情報を発信していきます。馬込沢うえだ鍼灸院院長/日本良導絡自律神経調整学会会員/日本不妊カウンセリング学会会員//日本動物愛護協会会員

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