変形性膝関節症といわれた
必ずしても変形していない
変形性膝関節症は、整形外科を訪れる人の中でもとても多い疾患です。「変形性」と名前がつくくらいだから、「変形性膝関節症」と診断された人の膝はさぞかし変形しているかといえば、必ずしもそうではありません。ひどいO脚がであっても痛くない人もいれば、O脚でなくても痛い人もいます。変形性膝関節症の「変形」とは、軟骨の劣化、半月板の損傷など、膝内部の組織の変形(変性)をも意味します。
筋力アップしよう
加齢によるものでも、スポーツ障害によるものでも、再発を防ぐためにやることは同じ。痛みが治まるのを待って、膝周辺の筋力を強化します。理論的にはこれで間違いではありません。しかし痛みが治まれば先に進めますが、待ってても痛みは治まらないこともあります。すると、「痛みが治まらないから、筋力を強くするためのトレーニングもできない」となってしまいます。
痛みが治まるの待っている間に筋力は低下しますから、待ってばかりもいられません。無理は禁物ですが、「痛みを和らげつつ」が正確なところ。痛みを和らげるための方法の一つが鍼灸、それとアイシングです。氷で冷やすことで、腫れと痛みが抑えられます。スポーツの世界でもアイシングをしながらリハビリをおこなう方法を取り入れるようになってから、故障した選手の現場への復帰が早くなっているそうです。
アスリートが鍼灸治療を受けるのは、今や当たり前
アスリートが体調管理のために定期的に鍼灸治療を受けることは、今や当たり前になっています。とはいっても時間もお金もかかりますから、一般の方はまずは自分でできることをやってください。
体重を減らそう
オーバー体重の人は、膝周りの筋力強化ととも、体重を減らすこと。スポーツ障害以外で膝が痛くなる人の多くは、筋肉が少なく(それに伴って筋力も弱い)、余分な水分が多い。水分が停滞することで冷えやすくなり、冷えが痛みを助長させます。運動不足やカロリー摂取過多で太っている人は、水分代謝を活発にすることで膝の痛みが和らぎます。
膝の痛みと鍼灸
鍼灸には痛みを緩和させる働きがあります。しかし急性期激しいの痛みやひどい腫れをともなうような痛みを、即座に止めるようなことは残念ながらできません。そのようなときはしっかりとアイシングをする応急手当てを優先的に行います。それで痛みが治まっても、そのままにしておいてはいけません。しっかりとリハビリを行っていきましょう。※アイシングとは氷で短時間(1回に20分程度)冷やすことです。気温の低い所に長時間いることで冷えてしまうのとは違います。
●変形性膝関節症は、必ずしも見た目の変形があるわけではない
●痛みが治まっているうちに筋力は低下する
●筋力強化と体重減少、水分の代謝をよくし、冷やさない
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合わせ技で対処しよう。
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