風邪が長引いていると感じたら

風邪がなかなか治らない、悪化するわけではないが、スッキリもしない、どうしたものか?

治らない風邪に対してできること

「ずーっと風邪をひきっぱなしで、もう3か月も治らない」そんな人がいます。これは風邪のウィルスが体内からいなくなってはいるものの、症状だけが残ってしまっている状態、風邪を契機とした自律神経失調症です。だるさ、眠気、めまい感、眼精疲労、頭痛、肩こり、思考力低下などが悪化せずともダラダラと続きます。症状改善のためには、自律神経の本来の働きを取り戻さねばならず、そのために自分でできることは「養生」です。

具体的には、体を温め、しっかりと眠り、疲れをとること。

自律神経失調状態のままでは疲れます。元気もでません。それでも生活していかなけばならないので、いつまでたっても治らないとなってしまいます。自律神経が整えば、自然治癒力も復活します。それまでの間(おおよそ1~3ケ月)は「強化月間」として、養生に努めます。とはいってもそれほど大げさなことではなく、活動量をいつもよりも減らすことです。

風邪の正体

風邪とは、「風邪ウィルスによる上気道(のどの辺り)の炎症およびそれにまつわる諸々の症状」のことで感冒とも呼ばれます。

咳、鼻水、発熱などは、体内の異物を排除するための防衛反応ですから、薬によって抑え込もうとすると、かえって治癒を長引かせることにもなります。いわゆる風邪薬は対症療法であって、根治療ではありません。子供の宿題のようなもので、問題の解き方を教えるのはよいとしても、親が全部やってあげてしまっては、本当の意味で問題の解決にはならないということですね。※高熱など症状事態が大きな害をおよぼすおそれのあるときは、すみやかに病院に行ってください。

風邪のツボ

昔から、風門、風池、風府など「風」の字がついているツボは、風邪をひいたときの灸どころとされています。どれも後頭部~うなじ、背中にかけてあり、ここを温めれば、体内に侵入しかけた風の邪を追い払うことができると、古来の人は経験上知っていました。灸名人・深谷伊三郎も背中のツボ(大椎)の灸は発熱に効果あると述べています。注意点として、背中がポカポカと温まるまでおこなうこと。普段から、これらのツボにお灸をしておくと風邪の予防にもなります。しかしこれらのツボは、自分でお灸がしにくいという問題があります。代わりにドライヤーで温めてもいいですね。

※風邪後に起こりやすいものに「バッツ症候群」があります。耳管狭窄によって、脳全体の血流量が低下し諸々の症状がでます。あまりに長期にわたるようであれば一度病院を受診しましょう。

馬込沢うえだ鍼灸院



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kiichiro

鍼灸師。東洋医学について、健康について語ります。あなたの能力を引き出すためには「元気」が何より大切。そのための最初の一歩が疲労・冷え症・不眠症をよくすること。東洋医学で可能性を広げられるよう情報を発信していきます。馬込沢うえだ鍼灸院院長/日本良導絡自律神経調整学会会員/日本不妊カウンセリング学会会員//日本動物愛護協会会員

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