のぼせに対処する

冷え症

のぼせたときに発熱がともなえば風邪などが考えられます。のぼせだけで他の病気はなく、日常の生活もふつうに送れているのであれば、それほど心配はありません。しかしのぼせが不快であったり、他の症状を併せ持つようであれば改善していったほうがいいでしょう。

自律神経との関係

自律神経とは、内臓の働きなどを行う神経で、体性神経とは異なり本人の意識で動かすことができません。この自律神経が乱れると、血管の収縮および拡張のコントロールがうまくいかなくなって、一過性にのぼせを生じます。

〇更年期障害によるもの

閉経前後の5年ほどが更年期、それにともなって表れる障害を更年期障害といい、のぼせもそのうちの一つです。この時期はホルモンのバランスが崩れることによって自律神経も乱れがちになります。

〇精神的な緊張によるもの

精神的に過度なストレスがかかるとのぼせることがあり、これも自律神経の乱れから生じるものです。

〇冷え症が背景にあるもの

のぼせ症状は、本人には顔や頭など主に身体の上の方の症状として感じられます。しかしのぼせが起きる人の多くは冷え症で、のぼせは全身の不調が身体の上方部に出たに過ぎません。体内を巡る気血水のうち、気は陽、血は陰に属し、熱をもつものや気など陽的なものは上方へ、冷たいものや血などの陰的なものは下方へ向かう性質があります。体の下の方に停滞している冷えが障害となり、気は体内をくまなく巡ることができなくなります。これにより頭や顔など身体上部で気が滞ってしまい、のぼせとなります。多くの場合、のぼせは「冷えのぼせ」であるのもこのような理由によります。

〇気血水の滞り

前述のとおり、のぼせは身体上部の気の滞りで、改善のためには気および血・水を巡らせる必要があります。水とは、体内にある消化液、潤滑液など血液以外のすべての体液をいいます。この水の流れが滞ることで生じた、本来はないはずの「余分な水分」を「湿」と呼び、湿が形成される原因は主に五臓六腑の「脾胃」の不調です。人体を上、中、下に分けた場合、脾胃は中(中焦)にあります。脾胃の不調によって中焦に湿が停滞すると、上(上焦)と下(下焦)の間で、気血の行き来を阻害され全体の巡りを悪くします。また湿は体内において断熱材や保冷剤となり熱も冷えも蓄えます。なので湿がある人は、熱がりでもあり、寒がりでもあるという傾向がみられます。

陰虚陽虚とのぼせ

陽が少なくても陰が少なくてものぼせが生じます。とくにお年寄りや体力のない人は、陽虚でもあり陰虚でもある場合が多いのは、体全体のエネルギーが不足しているためです。のぼせを生じるものの一つに熱中症があります。年配の方を含め体力のない人に多い疾患で、予防のためには水分を補給することはもちろん大切です。しかし摂取した水分を必要な状態に変換し、必要なところに運ぶための機能が衰えていますから、水を飲んだだけでは、熱中症やのぼせの予防としては十分とはいえません。

のぼせを予防する

〇適度に運動する

適度に運動することで、陰陽のバランス、自律神経のバランスが調います。また体内の湿を解消するために気の巡りをよくする必要があり、そのためにも運動が効果的です。この場合のぼせをよくするという目的が解消されればいいわけですから、激しいものは必要ありません。無理をせず続けられるものを行いましょう。呼吸法だけでも効果があります。その方法として、吸ったときにお腹が膨らみ、吐いたときにお腹がへこむ腹式呼吸があります。鼻から吸い鼻から吐き、吸うのも吐くのもできるだけゆっくりと行います。

〇栄養バランスの取れた食事

陰虚でも陽虚でも、体力を補なわなければなりません。そのためには栄養が不可欠です。胃腸の負担にならないように気を付け、バランスよく食べるようにしましょう。

〇質のいい睡眠

栄養とともに虚を補うために大切なものが良質の睡眠です。もし睡眠の時間が足りていないのなら時間を増やし、寝つきが悪い、眠りが浅い場合はそれに対処します。冷え症の人は眠りの質がよくない傾向にあり、冷え症の改善が眠りの質を高め、眠りの質を高めることが、ひいてはのぼせを解消することになります。

のぼせと鍼灸

陰虚や陽虚といった観点からのぼせを観る、また自律神経失調の一つの症状としてのぼせを解消しようといった場合、どちらであっても鍼灸によるアプローチが可能です。のぼせの背景にある体質に働きかけることで、のぼせやのぼせにまつわる諸症状を緩和させていくことができます。

中央林間うえだ鍼灸院





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