胃酸過多は自律神経の乱れによる病的状態

ストレス

胃の病気いろいろ

胃炎、胃酸過多、胃潰瘍、胃癌、胃にまつわる病気病名にはいろいろあって、その症状は胃もたれ、胃痛、悪心、嘔吐、呑酸、胸やけ、膨満感、食欲不振など。どれも胃の機能が正常でなくなるということで共通しています。

胃酸過多症

胃酸が出すぎるのが胃酸過多症。本来であれば胃酸は消化のために必要とされるものです。しかし胃に食べ物が入っていない空腹時にも胃酸分泌が盛んになると、胃の粘膜を傷つけてしまい、痛みや胸やけ、呑酸やげっぷを起こします。

胃酸過多の原因と対処法

①食生活の乱れ

食物繊維や脂肪分多く、胃に負担のかかるものをなるべく減らすようにします。

〇胃酸の分泌を高める食べ物

●コショウやトウガラシなど、香辛料の多いもの

●チョコレートなどの洋菓子、糖質を多く使った和菓子など、甘味の強いもの

●柑橘類など、酸味のつよいもの

●嗜好品(アルコール飲料、炭酸飲料、コーヒー、紅茶、濃い緑茶など) 

②ストレス

精神的ストレスは自律神経を乱し、胃酸過多を引き起こします。本来、交感神経が優位なったとき(戦闘モードになったとき)胃酸の分泌量は減り、副交感神経が優位になったとき(リラックスモードになったとき)、胃酸は分泌され、消化が行われます。しかし、長い時間ストレスを受け交感神経優位の状態が続くと、バランスを取ろうとして副交感神経も働き始め、交感神経、副交感神経がともに高まるという病的な状態になります。また、食生活が乱れる背景には精神的なストレスがある場合が多く、そのことも考慮して対応していく必要があります。

胃酸過多症に対しての東洋医学的解釈

胃酸過多症を東洋医学では、痰湿(湿邪)ととらえます。痰湿とは、体内に溜まった余分な水分のことで、とくに胃に溜まった水分を胃内停水といい、胃酸過多による不快感を緩和させるためには、痰湿を取り除く必要があります。

痰湿除去(虚湿)のために

五臓六腑の中でとくに湿による悪影響を受けやすいのが脾。脾とは消化活動の中枢を担うもので、胃の働きは脾の働きに付随します。脾や胃は冷えることによって機能低下を起こし、冷えによって脾の働きが低下している状態を脾陽虚症といいます。体が機能するために必要な熱が確保できていれば、その熱によって湿は気化することができますが、冷えているとこれができません。このようなときは積極的に温める必要があります。

温補脾胃

自分でできる民間療法として、コンニャクを使って温める方法があります。20分ほど温めたコンニャクをタオルで包み患部に当てます。湯たんぽやカイロのようなものを使うのもいいでしょう。

患部(この場合胃の上、みぞおちの辺り、または背中の真ん中辺り、胃の裏側)を温めることで、胃腸の働きが正常になるだけでなく、心地よい刺激によって脳もリラックスすることができます。

中央林間うえだ鍼灸院