正しい血圧は人によって違う
WHOの定義では130を超えたら高め
高血圧に関していろいろな意見があります。WHOの定義では130を超えたら高め。
動脈硬化が進んでしまうという理由で、高血圧はよくないとされています。硬化した血管にさらなる圧がかかると、脳出血や心臓疾患などのリスクが高くなる、だから高血圧はいけない、と。
高血圧は180とされていた時代があった
昔、日本の産業の主流が第一産業だったころの高血圧は180。血圧を上げて肉体労働に従事したということです。投薬をはじめ、血圧学会の啓蒙活動などで180以上の人を減らしたところ「それでOK」、とはならず高血圧の基準値が170に下げられました。しばらくして160に。このようにしてどんどん下げられていき、現在は140、130を超えたら高め。すると血圧は下がったが「元気がなくなった」という人が出てきました。生活の改善することで下がったのなら問題ないのでしょうが、薬によって(無理やりに)下げた結果、そのようなことが起きたのです。
血圧を下げることのリスク
血圧が下がり過ぎると、血液によって細胞組織に届けられるはずの酸素や栄養が届かなくなり、脳梗塞などのリスクはむしろ高まるという報告もあります。
つまり目安になる数値はあっても、正しい血圧、その人に合った血圧は、個人によって同じではないということ。数値に縛られ過ぎるとおかしなことになる、その典型例といえるでしょう。
降圧薬に限らずですが、薬はいつか止めるつもりで服用するものです。言い換えれば、薬にだけ頼って、生活習慣の見直しや改善、予防養生を怠ってはいけないということ。
高血圧は上が140、下が90未満であれば、合併症が起こりにくいということで、基準値が設定されています。問題は血圧の下げ方です。
血圧を元に戻す
活動的に生活するためには血圧がある程度上がる必要があります。しかし活動的が過ぎると自律神経が交感神経ばかりに傾き、血圧が上がりっぱなしに。これによって動脈硬化が進むと血圧はますます下がりにくくなります。一時的に上がった血圧を下げておくことが大事です。使ったものは元の場所に戻しておくようにね。
高血圧と鍼灸
血圧を安定させ体調を良好に保つためには、なんといっても十分に睡眠により疲れを溜めないようにこころがけ、適度に運動し、食生活を管理することがとても大切です。眠りを質のいいものにし、運動の効果を上げ、食べたものが体によく吸収されるよう、補助的なものとして鍼灸は有効です。
まとめ
●薬で血圧を下げると、元気がなくなる人がいる
●降圧剤に限らず、薬は止めるつもりで飲む
●生活の見直しと改善、予防養生が大切
●血圧は必要があって上がる
●上がった血圧を下げておく
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