あなたを苦しめる「ストレス」を理解しよう
ストレスには原因がある
病気や体調不良で悩んでいる方、あなたを苦しめている病気や体調不良には原因があります。思い当たる人ことがある人もいれば、ない人もいるでしょう。現実的に考えれば、ストレス(ストレッサー)をなくすことが簡単ではないのと同様に、ストレスの多い状況のなかに身をおいたままで、病苦から逃れるのも容易なことではありません。いかにストレスを減らすかが健康になるためのポイントになります。同時に少々のストレス受け止められるような心身の頑健さも、身を守るためは欠かせないものです。
ストレスにやられてしまうかは体調によるところが大きい
思い当たることが先天的なもの(生まれつきのもの)にあるとしたらどうするの?といった疑問もあるかも知れません。先天的素因があり、病気があるからこそ、病気を抱えながらも元気に生きていくための行動(体調をよくしようとするもの)が重要になってきます。
古今東西、ストレスはある
西洋医学でも、東洋医学でも、「ストレス」という概念があります。東洋医学では昔から、恐れは腎、怒りは肝、悲しみは肺を傷(やぶ)るといわれ、これは感情が健康に深く影響していることを意味しています。病気や体調不良を起こす刺激は、感情以外にも気候の変化など、私たちを取り巻く内外の環境にあります。病気や不調を引き起こす刺激を「ストレッサー」、ストレッサーによって生じたこころや体のゆがみやひずみのある状態を「ストレス」と呼びます。※実際はストレッサーのことをストレスと呼ぶことが多い。
カナダのモントリオール大学教授のハンス・セリエが提唱した「ストレス学説」では、生体に加えられた種々の刺激は、「下垂体ー副腎皮質系」を介して一連の反応を示すというものですが、その思想は西洋医学と東洋医学の架け橋になるといわれています。
※余談ですが、ハンス・セリエ博士を初めて日本に招いたのは、光線研究所創設者の黒田保次郎氏だそうです。
西洋医学は、ストレスによって生じた特定の器官の異常をとらえること得意とし、東洋医学は、その対応法も含め全体像を把握するのに優れています。
先に記しました「ストレス学説」では、ストレスによって生じた病気に対応するにあたって、次の3つ視点が重要であると述べられています。
①ストレス刺激の強さと、これを受ける期間の長さ
②ストレス刺激を受ける側の生命力
③後天的なもの(鍛えられた体力、生活環境、飲食栄養など)
つまりストレスを減らすことと、少々のストレスを受けても大丈夫なように、体調を良い状態に保っておくことがともに大切であるということです。
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