体とこころが悦ぶことをしよう
人間の体に備わっている「反射機能」
人間には生まれつき「反射」という機能が備わっています。これによって身は守られます。例えば、熱いものを触ったときに無意識に手を引っ込めます。このとき、「熱いな、手をはなしたほうがいいのかな?いいんだろうな、じゃあ、はなそう」なんてことであれば、やけどをしてしまいます。つまり反射は大脳を介しません。考えていては遅いんです。
いろいろな反射
内臓の調子が悪ければ、皮膚や筋肉にあるその内臓の反射区域にコリなどの反応が表れます。これを「内臓ー体性反射」といいます。こまかくいうと、痛みがでれば「内臓ー体性知覚反射」、コリなら「内臓ー体性運動反射」。痛みにしても、コリにしても、皮膚や筋肉の病変だけで起こるものではないということです。
痛みやコリはシグナル
痛みもコリも不快なものではありますが、病気を教えてくれるシグナルでもあり、そのように考えるとありがたいものです。この痛みやコリがでているところが一つの治療点にもなります。
痛い所やコリのある所に鍼や灸をすると、今度は逆の「体性ー内臓反射」によって、病気である内臓がよいときの状態に戻ろうといます。
体は常にベストな状態を保とうとしている
生きている「体」は、常にベストな状態であろうとしています。これを恒常性維持機能(ホメオスタシス)といい、病気になるのも恒常性を維持しようとする体の反応で、反応し続ける「体」は本当に大変、ねぎらいの言葉の一つもかけてやりたい。自分で自分を励ますのもとても素晴らしいことで、大いにやったほうがいいですね。励ましの言葉をもらったり、花のプレゼントも受け取ったりすると「反射」的にうれしいと感じ(実際には大脳が働いていますが)、このとき治癒力は活性化します。
栄養を取ろう
栄養の過不足によって体調不良となります。体がいい状態に向かおうとしているのに、そのために必要な栄養素が足りなかったり、多すぎたり(血糖値が上がり過ぎるなど)ようであれば、治癒力が働いてくれません。それどころか益々悪い方向へと傾いてしまいます。栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
鍼灸はプレゼント
しかし、それだけでは十分でないとき、鍼や灸で物理的刺激を与えてあげます。そう、鍼や灸は、体が元気になるためのプレゼントなのです。プレゼントといっても特別なものではありません。このときの体やこころの悦びは、人間としての本能的なものです。
頭で考えてばかりいても、状況は変わりません。体やこころが悦ぶことをどんどんやっていきましょう。
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