たかが息切れ、されど息切れ

息切れを起こすもの

酸素は呼吸によって外界から摂取され、動脈血を介して組織に運ばれ、そこで消費されます。一方、組織で発生する二酸化炭素は静脈血によって運ばれ、肺から外界へ放出されます。この一連の活動の中のどこかに障害が起こると、息切れを感じるようになります。息切れ起こす原因には次のものがあります。呼吸器疾患、心疾患、呼吸筋マヒ、貧血、過換気症候群、その他肥満など

息切れには2パターンある

息切れには2つのパターンがあります。①需要が増えたもの、②特に需要が増えたわけではないが、何らの原因によって供給が間に合わなくなっているもの、です。①は生理的なもので、②は病的なものといえます。

例えば、階段を上る、激しい運動をするなどのとき、体は通常以上の酸素を必要とし、酸素を体内に取り入れようとして息切れが起こります。これは人間が持つ生理的な機能ですから心配は要りません。酸素摂取量は加齢によって低下するものです。しかし、何もしていないのに息が切れる、短期間の間に急に息切れがひどくなったというのであれば、何らかの病気の可能性もありますから、病院でみてもらわなければなりません。

酸素は呼吸によって外界から摂取され、動脈血を介して組織に運ばれ、そこで消費されます。一方、組織で発生する二酸化炭素は静脈血によって運ばれ、肺から外界へ放出されます。この一連の活動の中のどこかに障害が起こると、息切れを感じるようになります。

息切れを感じたら

病気が疑われるものは以外は心配要らないと言っても、息切れは心肺機能が低下していることの表れですから、改善するにこしたことはありません。自分でできることは何といっても運動です。どのようなものでも構いませんが、心肺にある程度の負荷をかける必要があります。そのためには下半身を中心とした筋力運動的なものと、有酸素系の運動とを組み合わせて行うのが理想です。

栄養不足

栄養が不足することで、息切れがひどくなることがあります。運動不足と同様に、栄養が足りているか、今一度ふだんの食事を見直してみましょう。とくに体内において各組織に酸素を運ぶ「鉄分」が不足すると息切れがひどくなります。

息切れと太極拳

太極拳には体への作用と、精神への作用があります。息切れが起きているとき心拍数は上がっています。これは酸素を体の各組織に送り届けるためには、肺と心臓とが同時に働く必要があるからです。体に大きな負荷がかかったとき以外、精神的な緊張によっても心拍数は上がり、人によって過換気症候群などにより呼吸が困難になることもあります。太極拳を定期的に行うことで、心肺機能を高めると同時に精神へも好影響を及ばします。

息切れと鍼灸

心肺機能など、体力を向上させるには自らが運動する以外になく、鍼灸治療のみでこれらに対応してくことはできません。背後に病気がある場合は、息切れ以外に他の症状を併せ持つ場合がほとんどです。病院で検査を受けたがこれといった原因疾患が見つからない、しかし体調が思わしくないなどのとき鍼灸は有効な手段となります。

冷え症と息切れの関係

生理的な息切れを少なくするためには運動が不可欠であることは述べたとおりです。ちょっと動くだけで息が切れる人は運動不足で、多くの場合同時に冷え症です。息切れを少なくするために運動が、冷え症の改善にもなります。

妊娠にともなう息切れ

妊娠中に女性ホルモンが増加することで自律神経が乱れ、これよって少しの運動で息切れや動悸が起こることがあります。また妊娠中母体は大量に血液を送り出さなければならないめ、通常よりも心臓に負担がかかります。日頃から無理はできるだけ避け、息切れや動悸が起きたときはなるべく坐るか、横になって休むようにしましょう。

馬込沢うえだ鍼灸院



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kiichiro

鍼灸師。東洋医学について、健康について語ります。あなたの能力を引き出すためには「元気」が何より大切。そのための最初の一歩が疲労・冷え症・不眠症をよくすること。東洋医学で可能性を広げられるよう情報を発信していきます。馬込沢うえだ鍼灸院院長/日本良導絡自律神経調整学会会員/日本不妊カウンセリング学会会員//日本動物愛護協会会員

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