ただ痛がるだけでなく腰痛について考える4
骨盤の歪みの話
ここまで読んでいただいた方はもうお分かりだと思いますが、「骨盤の歪み」は必ずしも痛みの原因とはなりません。骨盤が歪んでいても痛くない人もいれば、歪んでいなくても痛い人もいます。「歪み度合い(歪み具合)」と痛みの大きさが比例するものでもありません。また、歪んでいる人は常に歪んでいるはずなのに、痛い時と痛くないときがあるのはどのように解釈したらいいのでしょう。顔が左右対称でないのと同じように、多かれ少なかれ骨盤というのは「歪んでいるもの」といったこともいわれます。また痛くない人の骨盤を調べても、痛みのある人と同じ割合で歪んでいるという統計もあります。
私自身、腰痛で悩まされていた時期があります。いつの間にか痛まなくなり、今ではまったくといっていいほど腰痛はありません。整体院では、腰の痛みの原因は「骨盤が歪んでいるから」といわれました。現在の腰痛のない私の骨盤と、当時(若かりし20代のころ)の私の骨盤を比較した場合、あまり変わらないか、歳をとった分、いまのほうが状態は悪い(歪んでいる)と思われます。
腰痛は脳がつくりだす
いわゆる骨盤矯正は、骨盤の歪みを正すこと以上に「骨盤矯正という、痛みがなくなる(であろう)ことをやった(やってもらった)」という事実により、脳内の痛み閾値が下がり、それにより痛みが治まった(軽減した)ことがもっとも大きいのではないかと推察されます。
骨盤矯正をやっても一向に痛みがなくならない人もいれば、骨盤矯正をやらなくても痛みがなくなってしまう人もいることからも、それは明らかであるといえるでしょう。
下がった閾値を元に戻す
ストレスにより、脳内で痛みの閾値が下がると痛みは簡単に閾値を超えてしまいますから、痛みをなくすためには、痛みの閾値を正常な元の状態に戻す必要があります。そのための方法として、次のようなものが挙げられます。
①エネルギー充填
ただ休んでいてもエネルギーは充填されません。昼は活動(運動)して、夜は疲れた脳と体をしっかりと休むために質量ともに十分な睡眠をとりましょう。嫌いなことや精神的にストレスになることは、場合によっては異様なほどエネルギーを奪い取ります。このようことからはなるべく身を遠ざけるのが賢明です。しかし、それがわかっていてもできない現実があります。だからこそ、少々のストレスにも負けない心身にしておくために、日ごろの養生によりエネルギーをたくわえておく必要があります。
②嫌なことや、精神的なストレスによりエネルギーが奪われるのと同様に、体が冷えていると心身のエネルギーの消耗が激しくなります。入浴によってしっかりと体を温めてエネルギーの充填に努めましょう。
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