不妊治療の第一段階でありすべてといってもいい、温めるということ

子宮の内膜は、受精卵が受精卵として「着床」した後、生涯を過ごすとても大切な場所です。「着床」の言葉の通り、受精卵にとって子宮内膜とは、ふとんやベッドであり、できるだけ睡眠環境を整える必要があります。できるだけ居心地のいいにしてあげましょう。

受精卵にとって理想の環境とは

理想の睡眠環境とは、心身をしっかりと休めて、明日(未来)へのエネルギーを蓄えることのできるもので、そのためには温かく、フカフカなものでなければなりません。冷たく、薄っぺらいベッドでは、リラックスできず、よく眠れません。そんなベッドにはあまり長くいたくありませんね。

冷たい内膜では着床しにくい

受精卵にとってのベッドは子宮の内膜にあたり、温かくしておくことで、受精卵が着床しやすく、着床後も過ごしやすくなります。寒い場所に長く居られないのは、大人も、子供も、男も、女も、受精卵も同じで、そのようなところからに身をおきたくないのは、生命を持つものの本能ともいえます。

子宮を温める

着床し、受精卵が胎児となって無事にこの世にでてくるまで、子宮はとても大切なところです。しっかりと温めてあげましょう。温かい子宮は血流も豊富になり、内膜も厚くなります。そのために自分でできる方法として、次のようなものがあります。

●入浴時にはしっかりと湯船につかる

ぬるめのお湯に長い時間つかることで、体の芯まで温まり、自律神経は副交感神経がよく働いてくれるようになります。

●適度に運動する

運動することで血行が盛んになります。動静脈の循環が滞りなく行われることで、子宮やその他の組織に栄養や新鮮な酸素は届き、老廃物を取り除かれます。これにより、子宮内膜の環境もよいものとなります。

●栄養バランスのとれた、規則正しい食事

五大栄養素である、炭水化物・たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取します。なにか一つに栄養素を多くとっても、その栄養が体の中で有効なものとなるためには、他の栄養が必要です。サプリメントはバランスの取れた食事があってこそ、生きてくるものです。

羊肉ソテーのバルサミコソース 

かぼちゃのサラダ

●お灸をする

おへその舌にある、中極、関元、子宮などのツボにお灸をします。

中極:おへそと恥骨の間に線を引き、その線と恥骨の間、正中線上

関元:中極の上、指の横幅おおよそ1本分のところ

子宮:中極の左右の両脇、指の横幅3本分のところ

次髎:尾てい骨の、指の横幅4本分上で、正中線から指1.5本分脇。自分ではやりづらい場所にありますから、やってもらうようにしてください。

市販のお灸で、1つのツボに対して、1回に3壮ほどすえます。

温めるということは、画家にとってのデッサン

画家ならデッサン、声楽家なら発声練習、バッターなら素振りをやります。これらは、素質を開花させるためには必要不可欠なものです。妊娠を望む人、体調をよくしたい人は、なにはともあれ、まずは温めましょう。

※不妊症には、器質的な問題(あきらかに原因が特定できる問題)によるものもあります。まずは検査機関で検査を受けてください。

馬込沢うえだ鍼灸院

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kiichiro

鍼灸師。東洋医学について、健康について語ります。あなたの能力を引き出すためには「元気」が何より大切。そのための最初の一歩が疲労・冷え症・不眠症をよくすること。東洋医学で可能性を広げられるよう情報を発信していきます。馬込沢うえだ鍼灸院院長/日本良導絡自律神経調整学会会員/日本不妊カウンセリング学会会員//日本動物愛護協会会員

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