可視総合光線療法の美肌効果
可視総合光線療法の美肌効果
ヒトの皮膚は大きく分けて表皮層と真皮層の2層構造から成っています。このうち皮膚の大部分を占めるのが真皮層で、真皮層には肌にうるおいや弾力性をもたらすコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチン、そしてこれら成分の元となる線維芽細胞が多く含まれています。可視光線は真皮層にまで浸透し、可視光線の照射を受けると真皮層内のコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン、線維芽細胞が活性化し、ターンオーバーも正常になります。
★可視光線療法とシミ
ターンオーバーとは新陳代謝によってお肌の細胞が入れ替わるサイクルのことで、加齢とともに時間が掛かるようになります。 自分の年齢×1.5~2 が自分のおおよそのターンオーバーの周期と言われています。 ターンオーバーに時間が掛かると、色素成分がなかなか代謝されず沈着してしまいます。このことがシミを作り出す大きな要因の一つとなります。シミをできるだけ防ぐためには紫外線対策と合わせて、ターンオーバーのサイクルの正常化が大切です。
★可視光線療法とシワ・たるみ・かさつき
真皮層内の成分の大部分を占めるのがコラーゲン線維(膠原繊維)で、このコラーゲン線維と弾性繊維であるエラスチンとでお肌の弾力を生み出しています。コラーゲンとエラスチンの間に、ヒアルロン酸と呼ばれる水分を蓄える物質が存在します。これらの成分が劣化が、シワやたるみ、潤いのないお肌を生じさせます。
★可視光線療法とくクマ・クスミ
真皮には、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸以外にも、毛細血管、リンパ管、神経、汗腺、皮脂腺などが存在し、表皮に栄養を供給したり、表皮からの情報を受け取り、自律神経を通じて、それを処理するなどのことを行っています。
美肌のためには真皮層を元気にすることが一つのポイントとなります。
可視総合光線の顔部への照射について
可視総合光線療法に用いられる光線は、短波長の紫外線は含まれておらず、またその他の紫外線量も地上に到達する太陽光線と比べてわずかであり、 お肌への悪影響の心配はありません。 紫外線の弊害を気にすることなく、安心して受けることができます。可視総合光線(フルスペクトラム光線)をまったく浴びないと、血流が悪くなり代謝が低下します。そのためお肌の真皮層でのコラーゲン等の生成が促されず、それがシワやたるみを生じさせる要因となります。適度に可視総合光線を浴びることは、むしろ健康なお肌を育むために必要なものとされています。