トイレが近い人は冷え症

尿量が増える理由

トイレが近い人の大半が冷え症で、冷え症の人は汗をかかない分尿量が増えます。もちろん水分を取り過ぎればトイレは近くなります。糖尿病や腎臓疾患によっても「多尿」になります。

また心理的緊張で交感神経優位の状態が長く続いたり、加齢によって膀胱が過敏になると、「過活動膀胱」といってトイレが近くなります。この場合、尿量は多くなく、排尿しようとしてもあまりでません。

訓練によって貯尿量は増やせる

訓練によって膀胱の貯尿量は増やすことができます。膀胱に一定量の尿を溜められるようになるため、器質的なもの(あきらかな原因疾患)がないのであればトイレに行く回数を減らし、徐々に慣れていくようにします。※頻尿を起こす病気がないかを確認してから行ってください

一般的な排尿の回数は、日中は4~8回(多くても10回)。就寝時で0~1回。これ以上だと「頻尿」とされます。

ふつう寝ている間は、抗利尿ホルモン(バゾプレッシン)の働きにより尿意は起きません。

頻尿と睡眠の関係

寝つきが悪いために、ついトイレに行きたくなるといったことが思い当たる人もいます。睡眠が浅いからトイレに行きたくなることもあれば、トイレが近いために眠れないこともあり、頻尿、冷え症、不眠というのは深く関わっています。抗利尿ホルモンの分泌に関わるものの場合、脳内に異常が生じている可能性もありますから、「ふつうじゃない」と感じたら、すみやかに病院で検査を受けてください。また膀胱炎や尿道炎、前立腺肥大に伴う頻尿も多く、原因疾患の治療が必要です。

緊張による尿意は生理的なもの

器質的なものでない単なる緊張による尿意は、ときどきであれば問題ありません。試験の前やスポーツの試合などの前にトイレが近くなった経験は誰にでもあります。しかしその状態がいつもだと、頻尿だけでは済まされず、ストレスから他の病気になってしまうことも考えられます。

冒頭でも述べましたが、頻尿の多くは冷えが原因。冷えはトイレが近くなるということだけでなく、様々な病気につながります。「冷え」に目を向けて対応していきましょう。

頻尿と鍼灸

尿は五臓の「腎」および腎と表裏の関係にある「膀胱」によって主られています。腎が冷えてしまう「腎陽虚」の状態になると、うまく体の水分を気化させることができずに頻尿となります。この場合、鍼灸により温補腎陽を図ることで腎虚が改善されれば、トイレに行く回減っていきます。

まとめ

●トイレが近いことの多くは「冷え」による

●原疾患があれば、それを治療する

●心理的のものもあり、訓練によって膀胱の貯尿量は増やせる

●冷えは頻尿だけでなく様々の病気につながる

読んでくれてありがとうございます。

馬込沢うえだ鍼灸院

身もこころも温めたい。



↓クリックしていただけるとうれしいです。

にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村


東洋医学ランキング

kiichiro

鍼灸師。東洋医学について、健康について語ります。あなたの能力を引き出すためには「元気」が何より大切。そのための最初の一歩が疲労・冷え症・不眠症をよくすること。東洋医学で可能性を広げられるよう情報を発信していきます。馬込沢うえだ鍼灸院院長/日本良導絡自律神経調整学会会員/日本不妊カウンセリング学会会員//日本動物愛護協会会員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする