不安で仕方がない
不安や心配への対応
病気そのものの治療と同じように大切なのが、病気にともなう「不安や心配」への対応です。検査は、可能性のある病気を除外して、不安や心配を取り除くためのものでもあります。検査をしても、原因が見つからないことも多くありますが、原因が見つからないということは、逆に考えれば「すぐに死んでしまうような原因が見つからなかった」と考えることもできるわけです。このようなとき「見つからなくてよかった」という人がほとんどである一方、「検査でも見つからない、大変な病気が隠れている」と考える人もいます。
常に不安で心配な人
傍でみていると「不安でいる」「心配している」ことが好きなのではないかと思ってしまうような、不安や心配に依存している人がいます。このような人は、原因が見つかったら見つかったで、見つからなかったら見つからなかったで、常に不安で心配です。
不安や心配でも死ぬわけではないし、「不安になったって、心配したっていいじゃないか」という見方もあります。また100%の解決を求めるのではなく、折り合いをつけながらやっていくことも大切なことでしょう。しかし、気持ちを切り替えることができるのであればそのほうがいい、そのほうが明るくなれます。問題は気持ちを切り替えられないこと。
気持ちだけを切り替えるのは難しい
止まったまま、行動しないで気持ちだけを切り替えようとしても、できるものではありません。凝り固まったまま頑なに動かないこころを動かすには、まずは体を動かすこと。一度や二度体を動かしたからといって、すぐにはこころは動かないかもしれません。重要なのは、少しずつでもいいから定期的に(できれば毎日)動き、一定の運動量を確保することです。
不安や心配を主症状とする病気もあって、専門家の治療が必要なケースもあります。どのような治療を行うにしても、適度な運動は、栄養バランスの取れた食事、良質な睡眠とともに欠かせないものです。
体が温まれば、こころも温まる。
運動して体が温まれば、こころは動きやすくなります。時間をかけての入浴もいいですね。しっかりとエネルギーを補給することも忘れずに。
宮本武蔵は、決して馬の真後ろに立たなかったそうです。後ろ脚で蹴られることを警戒したためですが、不安や心配はあって当たり前で、さまざまな病気や災難から身を守ってくれるものです。しかしそれによって身を亡ぼすようなことになっては、なんのための不安や心配だかわからなくなってしまいます。
●不安や心配は、さまざまな病気や災難から身を守ってくれる
●過ぎればなんのための不安や心配だかわからなくなってしまう
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