ときどき頭が痛くなる

頭痛には一次性ものと、他の病気の症状として起こる二次性ものとがあり、二次性頭痛の原疾患には、くも膜下出血など重篤なものもありますから注意が必要です。

一次性頭痛は主に筋収縮性頭痛(緊張型頭痛)と片頭痛(拡張型頭痛)に大別されます。

日本頭痛学会によれば、緊張型頭痛が人口の約20%、片頭痛が人口の5〜10%、国民の4人に1人が頭痛に悩んでいるということになります。

筋収縮性頭痛は肩こりにともなうものが多く、そのため疲れのたまる午後に起きやすいという特徴があり、対処法としては筋の緊張を緩めることがメインとなります。一方片頭痛は、血管の拡張にともない起こるというもの。それまで収縮していた血管が拡張した際に、周囲の痛みのレセプターが興奮して痛みが出現します。

休みを小分けにする

休みの日に起きることが多いのは、リラックスモードになり急激に副交感神経優位になるためです。もちろんリラックスしたらいけないのではありません。しかし休日に頭が痛くなるほど副交感神経が優位になるのは、それ以外の日に体に負担を強いていることの反動といえます。心当たりのある人は「休みを小分けにする」ようにしましょう。

治療&予防

対処法の一つである薬物療法は対症療法ですから、それだけでは十分ではありません。頭痛薬を飲んでその場をしのぐだけでなく、頭痛が起きないような生活習慣を送ることが重要です。どちらの頭痛であっても、普段から血液の循環をよくしておくことで緩和されます。

東洋医学的頭痛

東洋医学的には、頭痛は外感性頭痛と内傷性頭痛とがあります。

外感性頭痛とは、気温や湿度が体調に変化を及ぼし起きる頭痛で、「外邪による頭痛」とも呼ばれます。内傷性頭痛は、精神的ストレス、飲食の不摂生、疲労といった原因がとなり臓腑が失調、気血水の巡りが悪くなることで起こります。どこに原因があるか、しっかりとした弁証して(状況を見極めて)治療にあたります。

精神的ストレスは肝陽を亢進させ、飲食の不摂生は痰濁(体内に生じた余分な水分や病理産物)を生じさせます。また疲労がこれらをさらに悪化させます。

冷えが大敵

冷えていると、肝陽は亢進しやすく、痰濁は生じやすく、また疲れやすくもなります。冷えを取り除きこれらを解消することが頭痛の軽減につながるということ。また冷えているとが眠りが浅くなります。他の病気と同様に良質の睡眠が頭痛を和らげてくれます。

馬込沢うえだ鍼灸院



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kiichiro

鍼灸師。東洋医学について、健康について語ります。あなたの能力を引き出すためには「元気」が何より大切。そのための最初の一歩が疲労・冷え症・不眠症をよくすること。東洋医学で可能性を広げられるよう情報を発信していきます。馬込沢うえだ鍼灸院院長/日本良導絡自律神経調整学会会員/日本不妊カウンセリング学会会員//日本動物愛護協会会員

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