ストレス、あなたはどのステージ?
ストレスには3つのステージがあります。
第1ステージ(警告反応期)。なんとかストレスをはねのけたい
ストレスを受けた直後。非常事態に対応するため、血糖値は上昇、心拍数は増加し、通常食欲や性欲は減退します。副腎皮質から分泌されるホルモンにより、自然治癒力が活性化。また交感神経が優位になり、副腎髄質を刺激して大量のアドレナリン、ノルアドレナリンが分泌されます。これにより各神経や筋の反応が鋭敏なものとなります。このとき、脳の鎮痛作用が働き、戦いによって体が傷をっても痛みを感じません。
●ホルモン系:血糖値上昇、心拍数増加
●交感神経系:交感神経の働きにより副腎皮質が活性、大量のアドレナリン、ノルアドレナリンが分泌
●中枢系:負傷に対して鎮痛機能が作動
第2ステージ(適応期)。はねのけられそうにない
警告期に起こった体内の変化は緊急避難的なものですから、元に戻しておく必要があります。このときストレスをうまく処理できれば健康状態に回復しますが、できなければ第3ステージに移行していまいます。
第3ステージ(疲弊期)。疲れてきた、病気になるかも
副腎皮質ホルモンが免疫系を抑制してしまいますので、病気がケガが治りにくくなります。警告期や適応期からいきなり大病になることはありせんが、あらゆる病気になる可能性が高くなります。
ストレスが掛かった状態では、「逃げるか、戦うか」の判断が強いられます。逃げるにしても、戦うにしても、相応のエネルギーを必要とします。しかしありがたいことに、人間には、そのような緊急事態を回避するための能力が備わっています。
不運にも第1、第2のステージで処理できないと、事態は第3ステージへ進みます。ストレスがあまり長く続いたり、ある程度以上に強かったりすると、適応期の反応を維持できなくなって、抵抗力を失ってしまいます。第3ステージに進んだからといって、すぐに命が危険にさらされるわけではないです。しかし養生が大切なステージであることに間違いありません。
大丈夫と思っているうちに、どんどんステージは上がります。自信をもつのはいいことですが、過信は禁物。早め早めの対応を。
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