舌を見て体調を知る3

東洋医学

舌は全身を写し出す

舌は、体やこころ、五臓六腑の状態をあらわします。大きさ、形、色、苔が舌をみるときのポイントとなります。

舌体の色

気血がくまなく巡り、全身の調子が良ければ舌の色は「淡紅色」となります。紅みが少なければ、気虚や血虚、紅みが強ければ体内に熱があることを示します(必ずしも体温に反映されるものではありません)。また鮮紅色なら実熱、暗紅色や紫なら血瘀である可能性が高いく、とくに舌の先の紅味は、精神的ストレスで心に熱がこもっていることをあらわしています。また体内の陰が少なく「陰虚」となり、相対的に陽が亢進しているようなときにもみられます。

舌苔の色

舌の上にある苔を「舌苔(ぜったい)」といい、脾や胃の気の状態を表しています。健康な舌には薄く白い「薄白苔」があり、適度に湿潤していて、これは脾胃の気が正常であることを示しています。

舌苔の色には、大別すると白っぽいものと黄色っぽいものがあり、白苔は体の冷えを、黄苔は脾胃に熱があることをこもっていることを、それぞれ示しています。あまり多くはみられませんが、この2つ以外に、灰色や黒色の苔があり、長く病気を患っている場合にみられます。

●白苔:冷え

●黄苔:脾胃の熱

舌苔の状態

舌苔をみるときにポイントには色以外に、「厚み」があります。

●厚苔

厚い苔は、脂っこいもの、甘いもの、アルコールの取り過ぎにより「食積痰湿」が生じているときに表れます。また病気が進行し、脾胃の状態がよくない場合にみられます。

●剥落苔、花剥苔

舌が剥がれ落ちているもので、全部が剥がれ落ちる「剥落苔」(これを鏡面舌という)と、部分的に落ちる「花剥苔」とがあります。脾胃の気の力が弱まり、苔を舌体につなぎとめておくことができないときに、このような舌状になります。

舌からわかる養生法

●白苔

冷たい飲食物を避け、しっかりと湯船につかるなど体を温めます。温めると同時に、冷やさないことも大切です。またストレスが多いと、自律神経の交感神経ばかりが働くようになり、その結果、血管は収縮、血流は滞り体は冷えます。ストレスはなるべく溜めないようにし、早め早めにストレスを解消するようにしましょう。

●黄苔、厚苔

胃にかかる負担を減らすため、食べ過ぎ飲みすぎに注意して、消化のよいものを取るようにします。

●剥落苔、花剥苔、舌先が紅い

体を休めるために、しっかりと眠ることがなにより大切です。しかし、あまりに疲れていると、神経が高ぶりうまく眠れないことがあります。このような場合、適度な運動が効果的です。また暗紅色や紫色になる「血瘀」の人も、運動して血の巡りをよくします。

舌は、全身の状態や体質、生活習慣を表しています。生活習慣を変えたからといって、すぐに舌の状況が変わらない場合も多くあります。しかし舌を観察することで、やったほうがいいことが見えてきます。生活習慣病は、医者をはじめ周りの人がどんなにがんばっても本人にしか治せません。舌診をあなたの健康にお役立てください。

大きさ、形については「あなたの舌はどうですか」の1と2を参照してください。

中央林間うえだ鍼灸院



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