今、また乾布摩擦

東洋医学

乾布摩擦はマッサージ

乾布摩擦とは、皮膚に対して行うマッサージ(強擦法や軽擦法)です。皮膚をこすることで皮膚表面の血管が拡張し、血液のめぐりがよくなるなど体温調節機能の改善などに効果があり、自律神経も調います。また皮膚からの刺激は脊髄を介して内臓に働きかけるため、内臓の調子がよくなることも期待できます。これを「皮膚ー内臓反射」といい、鍼やお灸、吸い玉なども、このメカニズムを応用したもので古来より行われています。風邪薬などがない時代や、あってもあまり手に入らない地域では予防することがとくに重要で、お金がほとんどかからない乾布摩擦やお灸などは重宝されていました。乾布摩擦やこれらの治療法は副作用もほとんどありません。

風邪は総称名

風邪を引くまたはウィルスに感染するとは、口から侵入した風邪ウィルスが咽頭や喉頭を経て体内に入ることで、いわゆる風邪の諸症状があらわれます。うがいは、風邪予防のために、風邪ウィルスを咽頭や喉頭、扁桃に停滞させないようにするためのものです。風邪とは、上気道(咽頭、喉頭および扁桃)粘膜の急性炎症のこと。「風邪」とは総称名で、それぞれ炎症部位によって咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎と名称が異なるわけです。風邪ウィルスの種類には200以上あるといわれ、種類によって罹患季節や症状が違います。ちなみに気管支炎および肺炎は下気道の炎症です。

すべて肺に含まれる

咽頭、喉頭、扁桃、気管支、肺といった諸器官は、東洋医学ではすべて五臓の「肺」に含まれます。上に記しました、それぞれの炎症症状や「肺」の症状に対して、患者さん自身が行うべきことは、すべての器官に共通しています。例えば、うがいは咽頭にだけ、もしくは喉頭にだけに対して行うものではありません、というか咽頭や喉頭にだけうがいをすることはできません。うがいが咽頭や喉頭にだけ行うものではないように、睡眠や入浴なども心身のすべてにわたって効果を及ぼすもので、乾布摩擦も同様です。

乾布摩擦で風邪を引きにくくなる

東洋医学では、咽頭、喉頭、扁桃、気管支、肺に加えて「皮膚」も肺に含まれます。皮膚は外界と人体内部の境にあるもので、外の世界の影響が直接内部に及ばないよう体を守っています。咽頭、喉頭、扁桃も同様に、外界と内界を隔てるいわばバリアのような存在です。

生命を営む「気」は体内において先天的に生まれ持ったもの、飲食物より作られるもの、呼吸によって肺や皮膚を通じて外界から取り入れられるもの(清気)があり、呼吸は清気を取り入れ、また代謝によって生じた老廃物(濁気)を体外に放出したり、体温調節のために発汗したりするという働きがあります。これらの機能が低下してしまわないようしておくことが、風邪を予防することになり、そのための方法の一つが乾布摩擦です。乾布摩擦は五臓の肺の機能を高めるものですから、喘息などに対しても有効です。

中央林間うえだ鍼灸院

強すぎる刺激で皮膚を傷めないよう気を付けてやりましょう。



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