ひどい寝汗は睡眠の邪魔をする

寝汗はかくものではある

人は体温が下がることによって、眠りに入っていきます。つまりある程度の寝汗は「深い眠りを得るため」に誰もがかくものです。

冷え症の人はもともと平熱が低いために、就寝時になっても体温があまり下がりません(下げ幅が少ないということ)。このような人は、寝汗をあまりかかない代わりに、眠りが浅い傾向にありますから、寝汗をかかなければいいというわけではありません。

風邪をひいているわけでもないのに、寝汗でパジャマがぐっしょり濡れてしまったり、夜中に何度も起きてしまうというのであれば、生活習慣を見直し、積極的に改善していくことをおすすめします。とくにこれまで寝汗をかいたことがないのに、急にかくようになり、それが長く続いているのであれば、何かの病気が隠れているかもしれません。このようなときは一度病院を受診しましょう。

ひどい寝汗をかく原因

●自律神経の乱れ

これといった原疾患がなくともストレスなどで自律神経が乱れれば、汗のコントロールがうまくいかなくなり寝汗をかきます。

●ホルモンバランスの乱れ

ホルモンと自律神経は密接に関わっています。とくに女性の場合、月経や更年期にともなうホルモンバランスの乱れによって、寝汗を多くかくようになることがあります。

自律神経の調子を整えるためには、心身をリラックスさせる必要があります。そのためには、規則正しい生活ともに、運動と休息のバランスをこころがけるようにしましょう。また栄養バランスの取れた食事も大切です。

東洋医学的にみると、寝汗は陰虚

東洋医学的にみると、寝汗はの多くは「陰虚」です。陰虚とは、体内の陰(とくに腎陰)の働きが弱くなっている状態です。陰の働きの一つが「体温を下げる」というもの。陰が虚すために陽が亢進し、「陰虚陽亢」となって寝汗をかきます。汗をかく以外にも、ほてり、のぼせ、といった一見熱っぽい症状がみられますが、このときの熱は実熱ではなく虚熱ですから、実は体は冷えていることが多いのです。五臓の「腎」を補い、寝汗や冷えに対処していきます。

夢を多く見ることを「多夢」といいます。夢を多くみる(見た夢を覚えている)のは、腎が弱く眠りが浅いためです。「嫌な夢をみて、汗びっしょりになって夜中に目が覚める」。あなたは、このような経験をしたことがありますか?睡眠、ストレス、寝汗はつながりをもっていて、これらの問題解決の要となるのが「腎を強くする(補腎)」です。

寝汗によい食べ物

やまいも、すっぽん、黒豆、黒ゴマ。これらは腎陰を補い、寝汗予防に効果的です。東洋医学の基礎理論である五行論では、腎の色は「黒」で、黒の食べものは腎を強くしてくれます。

馬込沢うえだ鍼灸院



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kiichiro

鍼灸師。東洋医学について、健康について語ります。あなたの能力を引き出すためには「元気」が何より大切。そのための最初の一歩が疲労・冷え症・不眠症をよくすること。東洋医学で可能性を広げられるよう情報を発信していきます。馬込沢うえだ鍼灸院院長/日本良導絡自律神経調整学会会員/日本不妊カウンセリング学会会員//日本動物愛護協会会員

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